Miyoのハンドメイドレポ

料理・製菓・製パン、アイヌ文化や湿地など、 いろいろなことに興味がある Miyo のサイトです。北海道出身。趣味はお料理や手仕事、読書、音楽、運動、野外活動など。このサイトを通して、 手作りの楽しみや自然の魅力をご紹介していきます。

「しめ飾りづくり体験会」②

しめ縄づくりを学びに函館、道南四季の杜公園へ!
昨日は苫小牧に8時間、その後移動し函館に15時間滞在。
ばたばたでも楽しかったです^^

「しめ縄づくり体験会」①はこちら↓ 

 

講師の方のお手本を見ながら、2時間弱で直径約30cmのしめ縄を作りました。
両足で縄をしっかり押さえ、両手でスゲをねじりながら編みます。
工程は難しくありませんが、両足両手に力を入れる必要があり、最後まで気が抜けません。
全身を使う作業なので、ずっとやっていると意外と疲れ、少し汗ばむくらいです。

押さえる足の力が大切です

押さえる足の力が大切です

今回は事前にスゲを湿らせて下さっていました。
乾燥したままだとスゲが折れやすく、ねじりにくく、作業中に手を切ってしまう恐れがあるそうです。

・作り方(動画: https://miyo34miyo.wixsite.com/miyo-handmade-report/movie
まずスゲを3束に分けます。
そのうち2束を根元で結び、ねじりながら編ます。
残りの1束も根元で結び、ねじりながら↑の2束に合わせて編み込みます。
最初の2束とねじり具合を合わせるのがポイントです。
最後に、3束のスゲを編み終えてできた1本の縄を少しずつ均等にひねって丸めると、しめ縄の完成です!
膝を使うことで、縄全体を均等にひねることができます。

湿らせたスゲの束
一束を3束に分けます
湿らせたスゲの一束を、3束に分けます
3束のうち2束を根元で結びます
結んだ2束をねじりながら編みます
3束のうち2束を根元で結び、ねじりながら編みます
残りの1束も根元で結び、ねじりながら編み込みます
均等にひねって丸め、しめ縄の完成!
残りの1束も根元で結んで編み込み、均等にひねって丸めて完成!

全身を使う作業ですが、きつくねじれば良いわけではなく、ほどほどに力を加減することも必要です笑
昨年度、アイヌ伝統工芸複製助成でゴザを編んだ際に習得した、オヒョウの樹皮を裂いて縦糸をよる「カエカ」。
これがとっても役に立ちました!!
ねじる際の固さ調節のコツや、均等に力を入れて編んでいく工程がそっくりです。
違うのは太さだけ。

約25名の参加者全員が、素敵なしめ縄を完成させることができました。
しめ縄は密封保存すれば、徐々に茶色くはなりますが、数年は綺麗に持つそうです。
飾っておいてもそれなりに持つそうで、時期に合わせて飾りを付け替えて楽しめます!

飾りを付けるとしめ飾りに

飾りを付けるとしめ飾りに

帰りのJRの中、紙袋からスゲの良い香りが☆︎
人工香料で頭が痛くなるJRですが、私の膝の上からはザ・自然の香り^^

貴重なスゲで作ったしめ飾り。
またひとつ、湿地の恵みをいただきました。
四季の杜公園のスゲ田を管理してくれる方が見つかるといいな。

道南四季の杜公園のスゲ田

道南四季の杜公園のスゲ田

 今回の函館や前回の千歳以外でも、各地でまだしめ縄を作る文化は残っているはず。
スゲの生育環境を残し、日本の伝統文化を継承していけたらと思います。
まずは近所にスゲが生えている場所がないか、探してみよう!

千歳市でのしめ縄づくり↓