Miyoのハンドメイドレポ

料理・製菓・製パン、アイヌ文化や湿地など、 いろいろなことに興味がある Miyo のサイトです。北海道出身。趣味はお料理や手仕事、読書、音楽、運動、野外活動など。このサイトを通して、 手作りの楽しみや自然の魅力をご紹介していきます。

ペカンペ(ヒシの実)採取

9月14日(土)、当別自然再生地区において「ヒシを食べてみよう!① ヒシ採取」を開催しました。
主催は石狩川流域 湿地・水辺・海岸ネットワーク(通称しめっちネット)です。
当初は8月31日の予定でしたが、今年はヒシの生育が遅かったようで、2週間延期しての実施となりました。
少し風は吹いていましたが、晴天の下、小学生から大人まで計8名でヒシを採取しました。

水面を覆うヒシの葉

水面を覆うヒシの葉

ヒシは、池や沼の水面に葉を浮かべる、浮葉植物の一種です。
夏から秋にかけて白い小さな花が水面に咲き、やがて葉の裏(水中)に果実がなります。
アイヌ語ではこのヒシの実を「ペカンペ」と呼び、
デンプンが多く含まれているため、湖畔のコタンの人々にとっては重要な食糧だったそうです。

葉の裏にできたペカンペ(ヒシの実)
夏から秋に咲く白い小さなヒシの花
葉の裏にできたペカンペ、白い小さなヒシの花

当別川石狩川が合流するあたりでは自然再生事業が行われており、池沼がいくつも造成されています。
今回は当別川右岸の池でペカンペ(ヒシの実)を採取しました。

当別地区自然再生事業についての説明

当別地区自然再生事業についての説明

大人は胴付き長靴(胴長)を履いて池の中に入り、ヒシの葉を裏返してペカンペを採り、水面に浮かべたバットに入れていきます。
池底の泥に足を取られ、歩くのが大変でしたね。
胴長がない子どもたちには、大人がヒシを葉ごと陸に上げて、ペカンペを採ってもらいました。
後半は長靴のまま池に入ってペカンペを採っていた子どももいて、とても楽しかったようです。

胴長を履きペカンペを採取します

胴長を履きペカンペを採取します

1時間ほどで、約1,300個のペカンペを採取することができました。
もうプロ並みですね笑
昨年よりもサイズが大きく、採るときに少し触っただけでぽろりと落ちるくらいによく熟していました。
あと1週間遅いと既に実が落ちてしまい、こんなには採れなかったかもしれないので良かったです!

1時間で採取した約1,300個のペカンペ

1時間で採取した約1,300個のペカンペ

今回採取したペカンペは殻のまま冷凍保存し、今年の12月に平取町二風谷出身のアイヌの方を講師としてお招きし、
アイヌ文化に伝わる方法でペカンペを食べてみようと思います。
このワークショップについては、詳細が決まり次第、しめっちネットのHP・FacebookInstagramなどでお知らせされます。
http://ishikarigawa-net.com
https://www.facebook.com/simecchi/
https://www.instagram.com/shimecchi_net
ヒシの実は茹でると栗のような味がして、とても美味しいです!
興味のある方はぜひご参加ください。

今回ヒシ採取に参加してくださった皆様、8月末にヒシの生育状況を教えてくださった方、
本当にありがとうございました!

オニビシやヒメビシのように、トゲが4つの実も!
トゲが3つある実もあります
オニビシやヒメビシのように、トゲが4つの実も!

【追記】
ペカンペを食べるワークショップを開催しました。 

他の食べ方について↓