カエカ(糸より)の伝承&オヒョウの皮剥ぎ アイヌ文化
アイヌ文化に興味があるという高校生に、カエカ(糸より)を教えるという機会をいただきました☆
事前のオンライン顔合わせの前の情報では、刺繍に興味があるのかな?と思っていたのですが、樹皮から糸を作るカエカというものがあると紹介したところ、とても興味を持ってくれました!
引っかかるものがあって嬉しかった〜
当日は、剥いたままのオヒョウの樹皮や、下処理してカエカに使えるようになった樹皮、一昨年製作した150cmほどのニカプンペ(縦糸や染色部分がオヒョウ)も持参しました。
ニカプンペの製作記録はこちら↓
短時間でオヒョウのこと、ゴザのこと、その他たくさんの情報を伝えてみました。
何かピンと来る、響くものがあれば嬉しいなぁ…(^^)
カエカの練習もし、最初と最後を比べてみた時の上達具合に、彼女自身も喜んでくれました。
オヒョウをいくらかお渡ししたので、後日やってみてくれているかな?
彼女が何かを感じてくれて、すぐに役立てなくても全然良いので、いつかこの日のことを思い出してくれたら嬉しいなぁと思いながら。
美和子さん、私もちょっとだけ伝承しています^^
----------
今年も参加できたオヒョウの皮剥ぎ。
もちろん最初にカムイノミをして。
立木の根元に傷をつけ、ぺろ〜んと皮を剥きます。これがとても楽しい♪
動画もぜひぜひ!おもしろいです^^
MOVIE | Miyoのハンドメイドレポ
こんなに繊維が長〜く繋がって採れるのは、オヒョウくらいなのだそう。しかもこの時期。
この皮のうち、外皮を剥き、内皮だけにします。
この作業に少し時間がかかりますが、楽しいです(^^)
これを浸水させて発酵させたり煮たりして、柔らかくし、滑りを取り…という工程を繰り返し、乾燥させて保存します。
使う際に浸水させ、さらに薄〜くストッキングのような状態に剥いていきます。
それを裂いて、カエカして糸や紐にするんです。
太さにより、
着物のアットゥシ、チタラペやニカプンペなどのゴザの縦糸や染色部分、袋や鞄になるサラニプ
など、様々なものを作ることができます♪
梅木先生に繋げてくれた村上さん、こんな生徒がいるのだけどと声をかけてくださった梅木先生や平野さん、このすべてを教えてくださっている二風谷の貝澤さんご家族に、本当に感謝です。